
よく似たイヌザクラとは、花序枝に葉がつく事などで区別できる。
ちょっと見た感じでは桜の仲間とは思えにないのですが。そのウワズミサクラに司馬遼太郎の文章に次のようなものがあります。
『古代日本の卜占は、東アジアで孤立したものではなく、古代中国で亀の甲を焼いて吉凶を占ったように、古代日本では牡鹿の肩骨(肩甲骨)を焼いてそれにあらわれるヒビのよって吉凶をみた。それを、
「太占」
という。のちに奈良・平安朝になって中国風に亀の甲が焼く法が併用され、いつにほどにかこの鹿のほうが絶えてしまうのだが、いずれにせよ、それを焼くための木はきまっていた。
「ハハカ」
という木の木皮を燃やして焼く。ハハカ、波波迦。ウワズミサクラのことだという。』
司馬遼太郎 葛城みち(街道をゆく)
いずれにせよ、これはこれで優美で美しいものがあります。
ちょっと見た感じでは桜の仲間とは思えにないのですが。そのウワズミサクラに司馬遼太郎の文章に次のようなものがあります。
『古代日本の卜占は、東アジアで孤立したものではなく、古代中国で亀の甲を焼いて吉凶を占ったように、古代日本では牡鹿の肩骨(肩甲骨)を焼いてそれにあらわれるヒビのよって吉凶をみた。それを、
「太占」
という。のちに奈良・平安朝になって中国風に亀の甲が焼く法が併用され、いつにほどにかこの鹿のほうが絶えてしまうのだが、いずれにせよ、それを焼くための木はきまっていた。
「ハハカ」
という木の木皮を燃やして焼く。ハハカ、波波迦。ウワズミサクラのことだという。』
司馬遼太郎 葛城みち(街道をゆく)
いずれにせよ、これはこれで優美で美しいものがあります。