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2018年2月20日火曜日

梅 Ⅰ


心あらば尋ねて来ませ鶯の
                木伝ひ散らす梅の花見に  良寛


北野の天神さんの梅が咲きはじめました。このブログが人の目に触れる頃は半分いや満開かも。北野天満宮の由来にはちょっと血生臭い話もありますが、そこはちょっと避けましょう。みんな同様に天神参り。ほとんど花の咲いていない冬に、「ついに梅が咲き出したか♪」という、春を迎える、ほっとしたうれしさのインパクトは大きい。しかも桜と違って花の散り方がゆっくりしている。


「鶯宿梅(おうしゅくばい)」の故事に、ある時、宮殿の前の梅が枯れてしまった。そのときの天皇、村上天皇は、これを残念に思い、かわりの木を探させていたが、ある屋敷で良い梅の木を見つけて、それを勅命で宮殿に献上させた。そしてその木を植えてみたところ、屋敷の女主人の書いた歌が紙で結びつけてあり、「勅なれば いともかしこし 鶯(うぐいす)の 宿はと問(と)はば いかがこたえむ」とあった。歌の心を知る天皇は、すぐにこの梅の木を元の屋敷に返したという。

梅は中国原産。奈良時代の遣隋使(けんずいし)や遣唐使(けんとうし)が中国から持ち帰ったらしい。「万葉集」の頃は白梅が、平安時代になると紅梅がもてはやされた。漢名でもある「梅」の字音の「め」が変化して「うめ」になったという学説が有力なそうです。

梅には500種以上の品種があると言われている。わからないわね!

2018年2月17日土曜日

節分


あんまり知らていないが、真如堂の般若心経を365回唱えてもらうと一年分の役を取り払ってもらえるそうだ。

もう春がそこまで!!

福寿草

「朝日さす老師が家や 福寿草」
                与謝蕪村
「日のあたる窓の硝子や福寿草」
                永井荷風
「水入りの水をやりけり 福寿草  
                               正岡子規                             

正月の縁日で福寿草をよく見かけるが、あれはハウス温室人工のもの。山野や畑で福寿草で咲く福寿草はこれからである。鈴鹿山脈の藤原岳で咲くのをみるとなると五月にもなってしまう。
光や温度に非常に敏感で、昼間でも日がさえぎられると1~2分で花がしぼみ、再び日があたるといつの間にか花が開く。寒い時期に咲くので、花びらを開閉することで花の中の温度を下げないようにしているらしい。
花が終わる頃、人参(にんじん)の葉のような、こまかい葉が出てきて一面に広がる。
根には強心作用、利尿作用があり民間薬として使われることがある。しかし、毒性(副作用)も強く素人の利用は死に至る危険な行為である。薬理作用、毒性共にアドニンという成分によるものと考えられている。
「元日草」(がんじつそう)や「朔日草」(ついたちそう)などたくさんの別名をもつ。
学名はAdonis (フクジュソウ属)amurensis (アムール川流域の黒竜河:中国北東部)。 Adonis(アドニス)は、ギリシャ神話に登場する、イノシシの牙に突かれて死んでしまった青年の名前に由来。傷から出た、血のように赤い花にたとえた。欧州産の本属のものは、黄色い花ではなく赤い花らしい)。