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2014年7月28日月曜日

久しぶりのブログ 『凌霄花』のうぜんかずら


我が家へ入る路地で撮った凌霄花の写真です。
今年の2月に(それも半年ぶり)の投稿して以来、サボってばかりの『凡夫の戯言』であります。
書きかけてはボツにしたり、下書きのまま塩漬けになっていたりで、日の目を見ない原稿が、わが「Blogger」ダッシュボードにはうんと溜まってしまって・・・・
久しぶりの投稿も、京都四条大宮の池上助産院さんのウェブサイトに、ちょっとした行きがかりで、毎月私が書くことになった文章の、今月分からの転用です。
ご了承ください。

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さて、ここからが本文

のうぜんかずら

英語ではtrumpet creeper 。 creepというのは這い登るという動詞ですね。コーヒーに入れる粉ミルクのことではないんですね。這い登るラッパ?辞書をよく読むとcreeperというのは「つる植物」の総称らしいですね。(a plant that grows along the ground, up walls, etc.;often winding itself around other plants【OALDの解説】)ラッパ蔓。

やつぱりお留守でのうぜんかづら 山頭火

のうぜんかずらという植物は中国原産だということです。自分で確かめたわけじゃないのですが、日本国語大辞典の「のうしょう」の項目記事で、平安時代の本草書『本草和名(ほんぞうわみょう)』(918年)に「乃宇世宇(のうせう)」という名が出ているそうです。平安時代には日本にあった。じゃあ帰化植物かということになりますね。こんなに古くからある植物は、帰化植物とはいわないそうです。それでは、いったい何時ごろ日本にやってきた種類のものからそういうのか。これを決める時期的区分には定説はないらしい。江戸末期以降とする説や、安土桃山時代以降に考える説、明治以降という主張もある。ただそういった新しく入ってきた種に絞っても、日本の4分の1にあたる種類が帰化植物になるそうです。(『日本の帰化植物』平凡社)まあ、動物よりは容易に入ってくるのでは。渡り鳥・昆虫・最近は人間にもくっついて入ってくる。

中国原産ということで漢名は凌霄花。霄は「みぞれ」、「そら」といったところがだいたいの意味、また古くは「ソラ」「オオソラ」「ヨル」などと訓読みしたそうです。元の意味は霄雪。のちに暗く遥かといった意味合いにより、天空の意味に用いるようになったと(『字通』白川静)は解説しています。「天空を凌ぐ」なんてちょっとオーバーな表現のような気もしますが、ひょっとして、そんな大木になった凌霄花があるのかもしれません。『広辞苑』では10m位の高さになると解説しています。わたしはまだそんな大木の凌霄花にお目にかかったことがありません。木の寿命も長いそうで、秀吉の軍隊が朝鮮半島から持ち帰ったという凌霄花が金沢にあると聞きます。少なくとも400年程度は経っていることになりますね。

凌霄花を音読みすると「リョウショウ(セウ)カ」となるのですが、今回も語源辞典(東京堂出版)を頼りにしてみますと、りょうせうはr音がn音の交替によってまず「ノウセウ」なった。前述の平安期の記録にあるかたちですね。それがさらに変じて、「ノウゼン」と訛った。ということらしい。う~~ん。でも、日本国語大辞典でも大言海の解説を引用して「ノウゼンは古名ノセウまたはノウセウの転。ノウセウは「陵苕」の音転か」としている。あまり異説がないようなので、説き伏せられるより仕様がないですね。

ところで、この語源辞典にはまだ説明の続きがあります。それは「かずら」の説明。「菖蒲のかづら・・・**かづらは多く、・・かずらは頭の上にかぶせる蔓状のものをかみつら(上連)といったのが語源。」知らなかったなぁ。アデランスとつる植物はもともと同じ意味・語源である!ですね。

それはそうと、『養生訓』の貝原益軒先生は「花上の露、目に入れば  目暗くなる」と記し有毒植物のように言っているそうですが、これは嘘! 毒はありません。        Sakon Kisse 記

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