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2014年9月26日金曜日

藤 袴


古い写真を整理しているとき、2006年に
撮ったものの中に、アサギマダラと藤袴のツーショットを見つけました。当時わたしが使っていたデジタルカメラの性能から考えると、非常に良く撮れた写真です。まずは自画自賛!
なにぶんにも八年も前のことですから、撮影場所のことは正確には思い出せないのですが、
おそらく京都鹿ケ谷の大豊神社ではないかと思います。



下のもう一枚の写真は、去年下鴨神社で撮った藤袴。さすが咲きっぷりがみごとです。

萩の花尾花葛花
瞿麦(なでしこ)の花女郎花
また藤袴朝顔の花
       山上憶良
万葉集に詠まれているということは、
この植物、万葉の時代には日本に存在していたことになりますね。秋は香りのいい植物が多いですが、この藤袴もとても香りのいい植物で、古くは中国あたりでは、お風呂に浮かせたり、頭髪を洗うのに使っていたそうです。そんなことからでしょう、相当古い時代に大陸から日本にやって来た植物であるというのが定説。だけど大陸だけではなく、もともとわが日本列島にも自生していたという説もあるそうです。『万葉集』のほか『日本書紀』にも出てくる。このあたりは小学館の『日本大百科全書』の記事を参考にして、知ったかぶりをしています。だけど古い時代のことはよくわからないことが多いですね。人間のさまざまな生の活動が、記録を消してしまったりする。

そんな藤袴も絶滅危惧種にされている植物のひとつです。土地開発などの行為で自生できる平地の草地がなくなってしまった。

ついでに、よくわからないことをもう一つ。万葉仮名では「布知波加麻」などと書かれていたわけですが、漢字の用法が定着すると「藤袴」という意味のある漢字があてられたが、その理由や由来をちゃんと書いたものがないそうです。(『野草の名前 秋・冬』山と渓谷社)

花弁が袴のかたちをしているとか、その花弁から花芯が足のように伸びて出ているとかが名前の由来。想像力が豊かな人がいつの時代にも居るもので、いろんな説がありますが、藤袴に関してはそうとんでもなくて面白い説は無さそうです。

(このブログは京都 池上助産院さんのホームページに掲載されたものと同じです。)

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