ページ

2018年2月17日土曜日

福寿草

「朝日さす老師が家や 福寿草」
                与謝蕪村
「日のあたる窓の硝子や福寿草」
                永井荷風
「水入りの水をやりけり 福寿草  
                               正岡子規                             

正月の縁日で福寿草をよく見かけるが、あれはハウス温室人工のもの。山野や畑で福寿草で咲く福寿草はこれからである。鈴鹿山脈の藤原岳で咲くのをみるとなると五月にもなってしまう。
光や温度に非常に敏感で、昼間でも日がさえぎられると1~2分で花がしぼみ、再び日があたるといつの間にか花が開く。寒い時期に咲くので、花びらを開閉することで花の中の温度を下げないようにしているらしい。
花が終わる頃、人参(にんじん)の葉のような、こまかい葉が出てきて一面に広がる。
根には強心作用、利尿作用があり民間薬として使われることがある。しかし、毒性(副作用)も強く素人の利用は死に至る危険な行為である。薬理作用、毒性共にアドニンという成分によるものと考えられている。
「元日草」(がんじつそう)や「朔日草」(ついたちそう)などたくさんの別名をもつ。
学名はAdonis (フクジュソウ属)amurensis (アムール川流域の黒竜河:中国北東部)。 Adonis(アドニス)は、ギリシャ神話に登場する、イノシシの牙に突かれて死んでしまった青年の名前に由来。傷から出た、血のように赤い花にたとえた。欧州産の本属のものは、黄色い花ではなく赤い花らしい)。


0 件のコメント:

コメントを投稿