遅かった紅葉も、夜明の街の灯がポツリポツリと消えていくように見えなくなって、山の玉水木の朱色が目立つようになってきた。
朝6時ごろジョギングに出る。夏至の頃なら日が登る頃、走るのには暑くなりすぎる時間だけれど、冬至の今頃は、東の山の稜線の上あたりが薄っすら白みはじめる時間。この時間から一時間くらいかけて夜が明けてくる。晴れた日なら、とてつもなく空の美しい時間帯だ。黒い空に紺色のグラデーションが乗ってきて、見る見るうちに銀鼠色に変っていく。黒い山の稜線や、森や自社の輪郭が切り絵のようにうかんでくる。朝焼けの見られる朝はもっとすばらしい。この銀鼠色にさらにピンクのグラデーションが乗って来る。
夜明少し前から、からすの鳴き声が聞こえる。しばらくすると鷺が水辺へ向かって朝食に出かけるのが見える。どんないい食堂があるのだか?
今日もまだ薄暗い水辺に一羽蒼鷺(あおさぎ)がいて、近づいても動かない。じーっとこちらの様子をうかがっている気配がある。けれどこちらが妙な動きをしないかぎりその場をはなれない。縄張りを守っているかように。
からすも人馴れして近づいても逃げないやつが多くなった。里に住む小鷺(こさぎ)や蒼鷺(あおさぎ)の中にも、ヒトが近づいても逃げないやつが多くなった。
今日もまだ薄暗い水辺に一羽蒼鷺(あおさぎ)がいて、近づいても動かない。じーっとこちらの様子をうかがっている気配がある。けれどこちらが妙な動きをしないかぎりその場をはなれない。縄張りを守っているかように。
からすも人馴れして近づいても逃げないやつが多くなった。里に住む小鷺(こさぎ)や蒼鷺(あおさぎ)の中にも、ヒトが近づいても逃げないやつが多くなった。
それが、なんと、餌付けをされている鷺がいる。浄土寺の白川沿いにある、小さな喫茶店主のおばさんのところに餌をもらいにくる蒼鷺がいる。一日中その喫茶店の付近に居るようだ。おばさんの姿が見えると、どこからとも知れず飛んできて、その蒼鷺は声をかける。電柱の上から、もしくは白川の中州にある岩の上から。なにか童話の世界だ。
ぼくも一日中見張っているわけでだけれど、先日偶然にも、おばさんが近所のスーパーに買い物に出かけていくのを、電柱を渡りながらついて行くという場面に出くわした。おばさんもその蒼鷺が可愛いらしく、店の前の川べりに立っては様子を見ている。そのあおさぎもどこからか飛んでくる。よほど目がいいらしい。
そんな当時目前の今朝は鼠銀色の夜明け、東の空に26日の月が浮かんでいた。26日の月は何というのだろうか? ぴったりとした大和言葉はあるのだろうか? そんなことを思って、夜明の月を眺めていたら、月に向って流星が飛んだ!
そこで一句
そこで一句
<夜明け前 流星食ふたか 凍る月>
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