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2018年1月20日土曜日

蕗の薹 Ⅱ

明日よりは春菜(わかな)採(つ)まむと標(し)めし野に
             昨日も今日(けふ)も雪は降りつつ   万葉集・ 山部赤人

 蕗のとう  おもひおもひの 夕汽笛    中村汀女

蕗のとうが、ぼちぼちスーパーに並ぶころになりましたね。恐らくスーパーに並んでなおは育成品のでしょう。野生のものは二月に中旬になってからですが、スーパには出ないでしょうね。蕗のとうに関しては七・八年にちょっと書いたのがあるので、第二弾ということになります。

蕗のとうは、冬に黄色い花をつけることから、「冬黄(ふゆき)」といい苳とも書きます。菊の仲間です。花芽は、  天ぷらにするとおいしい。 花が咲く前の  柔らかいうちがベスト。地面から出てきた直後 ぐらいの状態のもの。

 てんぷらは低めの温度で揚げるのがコツで、揚げているうちにツボミが開くと苦味がとれます。また、せん切りにして味噌汁の実にしたり、煮浸し、油いためなどにします。フキノトウ味噌-フキノトウ4個を熱湯で1分ほどゆでてから水にさらし、みじん切りにして水気を絞ります。

春の代表的な山菜。花が咲いてから、  地下茎を通じてつながっている葉が大きく伸びて広がってくすねる。花と葉が別々につく。  この”葉柄”(葉の茎の部分)が  いわゆる 「フキ」として食用になる。市販されているものはほとんどが「秋田フキ」と呼ばれる全国的にも有名であります 葉柄2mほどの大型のもの。葉自体は円形。

可愛いすがたが見られるのは、もうすぐそこ!


2017年12月16日土曜日

水仙 Ⅰ

其のにほひ桃より白し水仙花 
          松尾芭蕉
水仙や寒き都のここかしこ
        与謝蕪村 
水仙の香やこぼれても雪の上
        加賀千代女

まあ水仙をうたっている唄の多いこと。しかしこの花どくがあることは、ご存知のとおり。
毒成分はリコリン (lycorine) とシュウ酸カルシウム (calcium oxalate) など。全草が
有毒だが、鱗茎に特に毒成分が多い。食中毒症状と接触性皮膚炎症状を起こす。稀であるが、
鱗茎を浅葱(あさつき)と間違えて食べ死亡した例がある。
中毒は初期に強い嘔吐があり摂取物の大半が吐き出されるため葉がニラととてもよく
似ており、家庭菜園でニラを栽培すると同時に、観賞用として本種を栽培した場合などに、
間違えて食べ中毒症状を起こすという事件がときどき報告・報道される。
葉からの臭いがない(ニラは葉からニラ独特の強い臭いを放つ)。
鱗茎がある(ニラは髭(ひげ)根で鱗茎はない)。

別名「雪中花(せっちゅうか)」、雪の中でも春の訪れを告げるので。





2017年11月18日土曜日

山茶花

山茶花を旅人に見する伏見かな  
     西鶴 「蓮の実」
雨の山茶花(さざんか)の散るでもなく 
 種田 山頭火




椿の仲間。花の少ない晩秋から初冬にかけて咲き出す。長い間咲き、正月を過ぎても楽しめる。花はとてもよい香り。山茶花って、お茶飲めるらしいんです。味の方はわからない、誰も評価がない。


花言葉は『困難に打ち克つ』『ひたむきさ』『理想の恋』。美しいといえば美しいが怖いといえば怖い。




椿(つばき)の漢名(中国名)の「山茶花」が、いつの頃からか、このサザンカの名前として  間違って定着した。読みは「山茶花(さんさか)」から「茶山花(ささんか)」「さざんか」というぐあいに変化したらしい。上記から、「山茶花」の漢字名も  本当は誤用。どこかで椿とサザンカが混同されたのだね。こういうのって、一度定着したら軌道修正はほとんど不可能ですね。みんな、その間違ってる方を本物と思ってしまうから。


日本が原産地。江戸時代に長崎の出島のオランダ商館に来ていた 医師ツンベルクさんが  ヨーロッパに持ち帰り西欧で広まった。学名も英名もサザンカ Sasanqua







2017年10月21日土曜日

野牡丹

野牡丹に名だたる山のかすみをり   (キングフィザー)


今に限ったことではありませんが、何の花かしらと思っていたら、「野牡丹」というはなだそうです。紫色がきれいな花で 牡丹のように美しいので、この名になったそうです。牡丹には似ていないが・・・
原産地はブラジルで、夏から11月頃まで長いあいだ咲きます。常緑樹。色は紫の他、赤、白がありますが、紫のものをよく見かけます。この紫いろのを「紫紺野牡丹  (しこんのぼたん)」と【ふつうの「野牡丹」】 といい、まんなかのしべの一部が黄色い 【紫紺野牡丹】と正確にはいうようです。しべは全て紫色といった見分け方があるようです。
なかなか難しいですね。  ほかに、  園芸種もいろいろありそう・・。

2017年9月20日水曜日

   葉の間より 花こぼれ」    高浜虚子 



「柊」というと節分のイメージが強く、イワシの頭を刺した紙のお供えを思い出す。しかし柊の花は秋。ちょっと早いかもしれないが、十月の末ぐらいになると花が咲くのでお許し願おう。また同名の魚がいるが、これは少し別物。命名の由来などは知らない。ご存知ならばお教え願いたい。
木犀科。葉は固くてギザギザでさわると痛い。それで、さわると疼(ひいら)く、ひりひり痛むところから「疼木」となる。
古くからその鋭いトゲによって邪気を払う木とされ、庭に植える習慣があった。鬼が目を突かれて退散したという伝説 、「鬼の目突(おにのめつき)」から、2月の節分には、柊の枝葉を戸口に立てて、その葉っぱのとんがりで鬼を追い払う。イワシの頭を柊の枝の先端に刺して、その匂いで鬼を退散させる。豆がらをたくさん巻き付けて、ガラガラ音を鳴らして鬼を退散させる。と言った厄除けの習慣が現在も残っている。
 また、ネズミが通り抜けるようなところへ柊の枝葉を立てておくと、ネズミもトゲを恐れて通らなくなる、という効き目もあったらしい。


12月24日の誕生花(柊)花言葉は「先見の明」(柊)

2017年8月20日日曜日

クコの花

最近年のせいか、体がバランスわるい。漢方に相談すると、老化をくいとめるのに、クコの花を処方されました。中国名で「枸杞」とかいて、日本では「くこ」いうようです。

学名では Lycium chinense Lycium : クコ属 chinense : 中国の Lycium(リシウム)は、 中央アジアの  Lycia という土地に生えていた、とげの多い木「lycion」の名前に由来しています。  

夏から秋にかけて紫色の花が咲き、そのあとで赤い柔らかい実がなり食べられる。実の赤い色は、干してもなかなか色落ちしない。この実を酒や焼酎に漬けて「クコ酒」にします。

ものの本によると、根の皮は解熱や強壮薬にもなる。 
根は「地骨皮(じこっぴ)」  という漢方薬になる。  中国と日本では古くは「沼美久須利(ぬみくすり)」と呼ばれるなど薬として有名で、 栽培も盛んだったと書かれています。 

枝にはとげあり、とげが多いところから生垣としても植えられる。

「枸杞子」は薬膳料理にもよく用いられているほか、中華料理のデザートなどにも使われることがあります。「枸杞子」は、さまざまな健康効果も期待できるうえ、美味しく、料理にも美しく映えるので、一石二鳥ならぬ、一石三鳥ですね。

2017年7月17日月曜日



「口をもて霧吹くよりもこまかなる
  雨に薊の花はぬれけり」
   長塚 節

薊の名前の由来は、「和名抄(わみょうしょう・932)」に「葉には刺(とげ)多し、阿佐美(あさみ)」という記述があります。また「植物名の由来(中村浩・1980)」には、「アザムという言葉は、アサマから転訛(てんか)したもので、傷むとか傷ましいの意である」という解説があります。アザミに触ると刺があり痛いので、アザム草が転訛してアザミと呼ばれるようになったということらしい。
ところが別の語言もある。沖縄の八重山地方では、とげを「あざ」と呼ぶことから「あざぎ」(とげの多い木)と呼ばれ、しだいに「あざみ」になった。

「アザム」には「驚きあきれる」とか「興ざめする」の意味があり、花が美しいので手折ろうとするとトゲにさされて痛いので、驚きあきれ、興ざめする」ということから、この名前がついたらしい。

昔、イギリスで、スコットランドとイングランドが戦争をしていた時、この痛いトゲでスコットランドを守ったことから、今もスコットランドの 国(地方)の 国花となっています。

薊の種類で大部分のものが食べられます。若ければ刺は揚げたり、ゆでたりすれば気になりません。てんぷら、ごまあえ、クルミあえ、からしあえ、油炒め、きんぴらなどです。
芽、葉、根を用いますが、根は1年中利用できますが、強いアクがあるため、ゆでてから米のとぎ汁で一晩さらすといいでしょう。